ウイスキーの熟成には、様々な樽が用いられる。マッカランがオロロソ・シェリーの樽を使っているのはよく知られているが、他にも、アメリカンオークでできたバーボン樽や、ワイン、ラム、ソーテルヌなどの例外的なもの、更には日本独自のミズナラの木の樽で熟成をしているものもある。また、大きさ(容量)によって名称も、500リットル前後-バット、250〜305リットル-ホグスヘッド、180リットル前後-アメリカンバレル(一石なので石樽こくだるとも言われる)、127〜159リットル-クォーター、45〜68リットル-オクタブ、と変化し、樽が小さくなるほど熟成も早く進む。
もとはといえば、ウイスキーも、お上の目から逃れて樽に隠された透明な蒸留酒であった。さまざまな偶然や発見を経て、今もなお酒は進化を続けている。
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